金髪DEV

最近はモバイルアプリの企画・開発に携わっていたりします

ふなっしーに学ぶUXの壊し方

ふなふなふなふな


ひゃっはーーーーーーーーーーーーー!!!



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僕が現在住んでいる千葉県船橋市には
地方自治体の非公認のご当地キャラクター「ふなっしー」という方がいらっしゃいます。
ふなっしー」のことはご存知ですよね?

ふなっしー」は既存のゆるキャラご当地キャラ業界において
常識をぶち壊し、新しいUXをもたらした存在です。

今日はそんな「ふなっしー」を具体例に
「常識にとらわれないUX」について考えてみました

アジェンダ

  • ゆるくない素早さ
  • しゃべる
  • 食べる
  • みんなに愛されているキャラなのか?(ユーザ調査)
  • 好きになったら、もう誰にも止められない
ゆるくない素早さ

ふなっしーはめちゃくちゃ動きます。
走るし、ブルブル震えるし、高く跳ねます
ご当地ゆるキャラというジャンルの生き物は、ゆっくりまったり癒し系のイメージですが
いつも慌ただしい感じです。
ふなっしーはご当地ゆるキャラというジャンルに位置しながら
「ゆるさ」をぶち壊し、「慌ただしい」という感覚を私達に提供してくれました。

しゃべる

ふなっしーはしゃべります。
彼の登場までは、ご当地ゆるキャラが思いを伝えたいときは
アシスタントの方が代わりにしゃべるという形が常識だったようですが
ふなっしーには当時アシスタントがいなかったために
しょうがなく本人がしゃべったというのがきっかけのようです。
しかもそれはかわいい声ではなく、おっさんのひっくり返りそうな甲高い声というのが
やはり型破りなところでしょう。

食べる

ふなっしーは食べます。
ふなっしーは背中のチャックをあけて、そこから飲食物を受け取り
それを摂取することができます。
今までのご当地ゆるキャラやミッ○ーさんやその他キャラでは考えられないことです。
リラックマはチャックがあることが公表されていますが
きぐるみの中に人がいる、というのをほぼカミングアウトしてしまっているのは
ふなっしー以外にはたぶんいないでしょう。


これら3点のこと以外にも、ふなっしーには常識やぶりのことがたくさんあります。
ふなっしー船橋市からは非公認というキャラの特質上
やりたい放題好き勝手できてしまうという側面もあり
大人の事情や常識にとらわれない新しいUXを生み出せたのではと考えられます。

ふなっしーはこの特有の性質で注目を集め、認知度をあげてきました。
ですが型破りすぎて、ごく一部の人にしか人気がないような気がしています。

みんなに愛されているキャラなのか?(ユーザ調査)

ふなっしーの話をすると、だいたい9割ぐらいの方に認知があり
そのうち7割〜8割の方がこうおっしゃいます。
「何がいいのか、わからない」
この感覚が世間の方と大幅にずれていなければ
ふなっしーは実はみんなに愛されているキャラクターではないということです。
ふなっしーは少数のコアなファンによって支えられているということです。

好きになったら、もう誰にも止められない

そういうことは恋愛などにおいて往々にしてあることです。
好きになると彼氏のオナラから靴下の匂いまで愛してしまう女性がいるように
ふなっしーが好きな人は、ふなっしーが好きで好きでしょうがないのです。
どんなことがあっても、ふなっしーが好きであることをやめられないのです。

まとめ

  • ふなっしーは他のご当地ゆるキャラとは一線を画したUXを提供している
  • 他のご当地ゆるキャラと差別化をはかることで注目度をあげて認知度を上げ、コアなユーザを取り込んでいる

みんなに愛される、みんなが便利だと思うサービスを作ろうとすると
意外と無難でつまらないものが出来たりします。
支持してくれるのは、世の中のわずか1パーセントの人でもいい
でも熱狂的でコアなユーザがいる
そんなサービスを作りたいとふなっしーを見ていて思いました。


次回は「TENGAに学ぶUI/UXの最適化」について書きたいと思います。